擁壁の水抜き穴から水が出ない・ひび割れがある
自分でできる点検ポイントと相談先
こんにちは。川崎市麻生区で外壁・屋根塗装をしている、BASE LABの坂本です。
麻生区には、坂道や高低差のある土地が多くあります。そうした敷地を支えているのが、コンクリートや石でできた擁壁(ようへき)です。
擁壁は普段あまり気にかけない場所ですが、崩れると大きな被害につながります。今回は、自分でできる点検のポイントと、気になるときの相談先をお話しします。
この記事のポイント
- 擁壁の「水抜き穴」の役割
- 自分でできる点検のポイント
- 気になるときの相談先と、川崎市の助成制度
1. 擁壁の「水抜き穴」の役割
擁壁の表面には、ところどころに小さな穴があいています。これが水抜き穴で、擁壁の裏の土にしみ込んだ雨水を外に逃がす役割があります。
穴が泥や落ち葉、植物の根などで詰まると、裏側に水がたまりやすくなります。水を含んだ土は重くなり、擁壁を押す力が強まります。雨のあとに水抜き穴から水が出ているかどうかは、擁壁の状態を知るひとつの目安になります。
2. 自分でできる点検のポイント
自治体の案内などでも、次のような点を見るようすすめられています。以前とくらべて変化がないかも見てみてください。
① 水抜き穴
詰まっていないか。雨のあとに水が出ているか。
② 傾き・ふくらみ
擁壁が前に傾いていないか。壁の途中が外側にふくらんでいないか。
③ ひび割れ・目地のずれ
壁にひびが入っていないか。石やブロックのつなぎ目がずれていないか。
④ 水のしみ出し
水抜き穴以外のところから水が出ていないか。
傾き・ふくらみ・目地のずれがある場合は、擁壁の強さにかかわる問題のことがあります。見た目を直す前に、市の窓口や、擁壁にくわしい建築士などの専門家に相談してください。
3. 気になるときの相談先と、川崎市の助成制度
川崎市の宅地防災工事助成金
川崎市には、がけや擁壁の安全を高める工事に対する助成制度があります。土地の条件や擁壁の状態などの要件があるので、くわしくは川崎市にお問い合わせください。
(参考:川崎市 宅地防災工事助成金に関する資料)
よくあるご質問
Q. 水抜き穴の詰まりは、自分で掃除してもいいですか?
A. 入り口付近の落ち葉やゴミを取る程度なら大丈夫です。長い棒などで奥まで突くと、裏側にある水をこすための層を傷めることがあるので、奥の詰まりは無理をしないでください。
Q. 擁壁の表面に、白い粉のようなものが出ています。
A. 「エフロレッセンス(白華)」と呼ばれるもので、中を通った水がコンクリートの成分と一緒に表面に出て、白く固まったものです。水が通っているサインなので、ほかの点検ポイントもあわせて見てみてください。
Q. 外壁と一緒に、擁壁も塗装してもらえますか?
A. 傾きやふくらみなどがない擁壁であれば、ご相談いただけます。擁壁は地面から湿気を吸いやすいので、外壁用ではなく、湿気を通す性質のある専用の材料を使います。
Q. お隣との境界にある擁壁が気になります。
A. 境界の擁壁は、どちらの持ち物かによって進め方が変わります。まずは持ち主を確認し、お隣と状況を共有することが大切です。
まとめ
擁壁の水抜き穴は、裏側の土にたまった雨水を逃がす大切な穴です。雨のあとに水が出ているか、詰まっていないかをときどき見てみてください。
傾き・ふくらみ・目地のずれがある場合は、市の窓口や専門家に早めに相談しましょう。水抜き穴の詰まりや表面の汚れが気になる場合は、外壁塗装のご相談とあわせて見ることもできます。
「擁壁の水抜き穴が気になる」「外壁と一緒に見てほしい」という方は、お気軽にご相談ください。














